甘辛LOVER

旧:where there is no haiku

150709 id:screwflysolver

旧作は見てない&パンフレットも読んでないけど、せっかくだからマッドマックスの解釈を書いちゃうよ。

ネタバレ注意さげ






怒りのデス・ロードは、ゆきてかえりし英雄の建国神話であります。

傷ついた戦士フュリオサは、理想郷を求めて現実界シタデルを出る。その時、宝物を持ち出す。
信頼していた子供(比喩ですよ)に裏切られた父イモータン・ジョーはそれを許さず、追いかけて連れ戻そうとする。というか宝を取り返そうとする。
逃げる途中でフュリオサは異人マックスと出会う。
やがてたどり着いた緑の地で、フュリオサは自らのルーツを確認する。
と同時に地上の楽園などないと知って絶望し、それでもなお蓬莱を目指して死出の旅に出ようとするが、マックスに諭されて現実に立ち向かうことにする。
あと種を手に入れる。

種については、単に金銀財宝(富)でもいいし、金の羊毛皮や火鼠の皮衣(境界を越えたことを示す約束の宝物)でもいいし、後の主食となる米または麦の獲得(シュナの旅か)でもいいけど、個人的には、シタデルに「緑の地」を受け継ぐ根拠だといいですね。何十年か後にはシタデルこそ緑の地と呼ばれることになるわけだから(決め付け)、種を通してその名と魂を継承したのでしょう。続きがあるならシタデルに「緑の地はここですか」って逃げてくる妊婦がいるはず。それを聞いたフュリオサが「ああ自分は緑の地に帰れたのだ」と思ったらいいですね。

本筋に戻って、
フュリオサは死んだり生き返りつつ、仲間とともに旧時代の支配者を打ち倒す。
こうして帰還したフュリオサは、解放シタデルの最初の元首となったのでした。めでたしめでたし。

んで、英雄たるフュリオサを助け、導き、癒し、ついでにニュークスに霊力を分け与えたマックスは、「外部」の人で、要は通りすがりの神です。マレビトです。

つまり、マッドマックスは客人(まろうど)マックスだったんだよ!!(←これが言いたかっただけ)


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